弱いままでは誰も幸せにできないけど、親も先生も弱さを推奨している

現在、教育現場では「強くなれ!!」といわれる機会が減りました。
逆に、「優しくあれ!!」と強調されるようになっています。

いじめを見つけた教員は、いじめている子どもたちに注意します。
「いじめはダメ!!優しくしなさい!!」と。

しかし・・・。
例えば、次のようなケースだったらどうでしょう??

子供たちは毎日、10人くらいでサッカーをして遊んでいます。
その中に一人、Aくんという男の子がいました。
Aくんは、ルールを無視したり平気でズルしたり。
そのたびに、遊びは中断してしまいます。
子ども達は、みんなで楽しく遊ぶためにAくんに注意。
しかし、何度言っても直しません。
次第に子ども達はAくんと一緒だと楽しく遊べなくなってきました。ある日。
子ども達はAくんを仲間はずれにすることにします。
このままでは、サッカーそのものがつまらなくなってしまう。
そう判断したのです。Aくんの仲間はずれ。
これを聞きつけた教員は子どもたちに、こう言います。
「いじめはいけない!!仲良く遊びなさい!!」

さて、この教員のセリフが意味するところは何でしょう。
いじめが良くないという価値観だけの問題ではありません。
子ども達は、子どもながらに以下のことを感じ取ります。

・Aくんが協調できない(弱いままな)のは仕方ないこと
・自分たち(子ども達)はそれを許容して、我慢して一緒にいなくてはいけない(強くあらねばいけない)
・自分たち(子ども達)が不利益を被るのは仕方ないとするのに、Aくんが不利益を被るのはダメ

こうして、弱い人間が得して、強い人間が損するグループができあがり、「強くならなくて良い。むしろ強くなると損」という価値観が登場しました。

強さを身につけさせないことで起きたこと

弱いものが弱いままで良いとする教育。
これにより、「弱さを武器に権利ばかり主張する人」が増えました。
彼らは自分が強くなることを放棄して、相手には「弱い自分を許容する強さ」を求めるのです。
おそらく皆さんも、次のような状況を見たことがあるのではないでしょうか?

・働かないのに最低限の生きる権利をうったえる
・出席しないのに役員会がなくなるのは困ると言う
・ストレスが溜まると、すぐにヤツ当たりする

弱い人間のフォローは、だいたいの場合、強い人間が行います。
高い税金を払って社会保障を支えたり、感情をコントロールできない人の話を聞いて落ち着かせたり、困っている人に無償でサービスを提供したり・・・。
でも、強い人が減り、弱い人が増えた社会では、フォローをしきれません。
すると、強い人には大きな負担がかかり、弱い人はフォローしてもらえなくなってしまう、皆が苦痛を感じる社会となってしまうのです。

弱い人ばかりの組織では、誰も幸せになれません。
これは、友人とか家族関係でも同じです。
どちらも感情のコントロールをできず、相手のことを考えてあげられるほど強くないから、ケンカばかりになるのです。

もし、あなたが誰かを幸せにしたいと思ったら。
まずは、自分自身が強くなりましょう。
よく学び、感情を制御し、経済力を身につけ、健康な生活を心がけ。

そして、相手がずっと幸せでいられるように、相手が強くなるサポートをしてあげてください。
相手が弱いままでは守ってあげることしかできず、あなたがいなくなったときに自力で幸せを掴めなくなってしまいますから。

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