【保存版】詰め込みの弊害。小学生の教育はこれだけ意識しろ!

多くの親や先生が、子どもには勉強ができるようになってもらいたいと考えています。
政府も、今後の日本を支える人材を育てるために、様々なカリキュラムを用意しています。
でも、正直、量が多すぎる。
そして、そのせいで苦労している人が大勢いるので、最低限必要なことを紹介します。

詰め込みすぎない

小学生くらいの子供を相手にしていると、教えたことをどんどん吸収して成長していってくれるので、教える側としてはとても楽しく過ごせます。

・ピアノが弾けるようになった
・速読できるようになった
・バク転できるようになった
・都道府県を全て覚えた
・英語を話せるようになった
・プログラミングできるようになった

自分ができないことも、どんどん身につけて成長していく。
だったら子供のうちに詰め込めるだけ詰め込もう。
スキルさえ身に付けば、将来困らないのだから。
こうして教育熱が加速していきます。

 

政府も次のように考えてカリキュラムを増やします。

・これからはグローバル社会、英語くらい話せないと!
・プログラミングが重要になってきた。全員にプログラミングを!
・お金の運用も大事だ。日本は他国に比べて金融リテラシーが低い。

やったほうが良いことは、どんどん増えてきます。
しかし、今までの勉強が不要になったわけではありません。
そこで、それぞれをギリギリの時間で割り当てて、なんとか全部学ばせようとします。
こうして、今の日本では政府側の教育熱も高まっています。(利権争いもあります)

 

では、小学生に、ひたすら知識とスキルを詰め込む弊害は何か分かりますか?

ぜひ、少し時間を取って考えてみてください。

・・・。

どうでしょう?

個人的には、次の3点だと思います。

①省エネ化

やることがたくさんあるなら、一つ一つに割けるエネルギーは減ります。
学校行った後はスイミングで、そのあとは学校と塾の宿題。
全て全力で取り組んでいては体がもちません。

子どもも賢いですから、どうすれば全て無難にこなして親が笑顔でいてくれるか考えて、省エネ化を図ります。

・昼休みに友達と外で遊ぶのを諦める
・学校の授業は、できるだけ頭を使わなくて済むように必要なとこだけ暗記(←だから中学で数学ができなくなる)
・与えられたことだけやって、自分の意志が弱くなる
・自由な発想を楽しむ余裕がなくなる

うまく動機付けができて溢れるほどのエネルギーをもって取り組める子もいますが、それは一部。
多くの子はエネルギーを増やすべき時期に、省エネ化を強制されるため、大人になる前に無気力になってしまいます。
多忙による省エネ化は、中学生以降の無気力を生む危険性が大きいのです。

②心を亡くす

「心を亡くす」と書いて「忙しい」。
昔の人は上手く文字を作ったものです。

現代の日本には、刺激があふれています。
街を歩けば派手な看板。
テレビで感情を揺さぶり、スマホで常に誰かと繋がっている。

そんな生活では、自分の心と向き合う時間は作れません。
ほとんどの人は、感情が思い通りにいかないときに、別の刺激でそれを隠してしまいます。
こうして、自分の心が無くなり、他者評価や金銭価値に依存して「自分は何者か」を理解するようになります。

子どもも同じです。
スキルが身に付くからという理由で、毎日忙しくしていると、自分の心と向き合う時間が作れません。

・なんで嫌な気持になったのか
・何があったから嬉しかったのか
・思い通りにならない感情とどう向き合えばいいのか

子どものころに自分の感情と向き合えないと、「ありのままの自分」を受け入れるのが難しくなります。
「自分=〇〇のスキル+〇〇の能力」みたいな形になっているから、それが揺らぐとすぐに心が崩れてしまいます。
「幸せになるにはスキルを身につけろ」という風潮がありますが、その前に心です。
どうか、忙しさで心を失わないように配慮してあげてください。
心さえ立派に育てば、あとから大きな情熱をもって大成することも可能ですから!

③中途半端

頑張って小学生のうちから英語を習わせたのに、結局、英語も日本語も中途半端。
セミリンガルになってしまった。
そんな、笑えない話が多くあります。

人にはそれぞれ容量があります。
たまたま容量が大きければ、すべてうまく習得できるかもしれませんが、そういった子ばかりではないのも事実。
それを無視して、あれもこれもとやっていれば、当然すべてが中途半端になってしまいます。

特に日本語が身につかない場合は深刻で、学校の授業で先生の話すことが全く理解できなくなります。
理解できないから、黒板に書かれた単語にのみ反応し、テストでは「あ、あの単語の近くにでてきた単語はコレだ」なんて答えてしまいます。

中途半端にならないなら大丈夫ですが、それを見極めるのは難しいので、詰め込みすぎないように気をつけましょう。

※勉強を教えていると、親の顔色を見て答えを導き出す子どもが大勢います。
「ん~、コレ・・・じゃないと思うけど、こっちはこうだから・・・」→「あ、親の表情が変わったからコレが答えだ」なんて。
このせいで子供の容量を勘違いをする親が多いので、注意してください。

詰め込んではいけないならどうしたらいい?

小学生で気にしておくべきは、以下のものだけです。
あれもこれもやらせるのではなく、できるだけ子どもが自由に発想できる余裕をあげてください。
今後の日本で必要になる力は、間違いなくこっちにありますから!!

・小学生低学年までは絵本
まずは、言葉を理解する力を養ってください。
絵本の読み聞かせや、子どもとの会話が有効です。
それ以外は、子どもの興味がある方向に自由にさせればいいです。
もし何か誘導したいなら、「家にピアノを置いて親が弾く」「家にパズルを置いておく」「興味のありそうな本を置いておく」など、環境を整えてください。
あとは、子どもが自身の性質に合わせて伸びたい方向に進んでいってくれます。
逆に、性質に合わないものは、強制的にやらせても絶対に身になりません。

自分と向き合う時間をとる
小学生のときに書いた日記。
「せんせい、あのね。」で書き始めた日記。
これには「自分の気持ちと向き合う」という大きな意味がありました。

学校では大勢の子供を見るため日記という形になってしまいますが、家庭ではその必要はありません。
テレビやスマホなどの刺激をなくして、自分と向き合う時間を作ってあげてください。
子どもが小さい時には、「それでどう感じたの?」「それは辛かったんだね」などと声をかけて、うまく感情を受け入れられるように促してあげると良いでしょう。

・視力は学力
視力は何が何でも守ってあげてください。
黒板が見えづらければ、それだけで成績は落ちます。
結果、余計な時間ばかり取られて、成長するにつれ周りとの差が開きます。
テレビを見せたり、ケータイゲームをやらせていれば静かにしていてくれるかもしれませんが、それによって将来、より多くの時間が無駄になります。

・小学校中学年からは論理力
日本語がある程度できたら、次は論理力。
これを育てないと、数学を暗記で乗り切るしかなくなり、中学生で挫折します。
自分で考えることができず暗記で乗り切ろうとするから、数学は暗号になるし、将来営業マンに簡単に騙されるようになります。

正直、論理力さえ鍛えてあれば、プログラミングなんて習う必要ないです。(あとで簡単に身に付きます)
ちなみに、「算数と国語を同時に伸ばすパズル 」みたいなものをやらせておけば、論理的思考は伸びていきます。

・あとはご自由に
小学生高学年以降は、興味があることをやらせてあげれば大丈夫です。
自分で調べて考えられれば、今の世の中、どんなことでもできるようになります。
時間のメリハリさえ気にしていれば、子どもは素晴らしい成長を見せてくれるはずです。

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