スポーツインストラクターとして運動を教えているため、指導内容の確認ができるようにブログに記載します。
体育の授業にもそのまま活かせるので、良ければ参考にしてみてください。
※指導内容が増えるたび書き足していく予定。
【基本的な考え】
・小学生までになるべく神経系を発達させたいので、様々な動きをさせて、コーディネーション能力を身につける
・準備運動&アップ(10分)→→コーディネーションor短距離走(20分)→専門種目(30分)
・子どもが飽きたり、ふざけたりしないように、一つの内容は5分程度にしテンポよくやる
・指導ポイントは1回の動きに対して1つ。ポイント説明→すぐ実践→追加のポイント→すぐ実践を繰り返す
・水休憩をたくさん挟み、その間に道具の準備などする
・楽しむためのファンゲームを間に挟む
いろいろな動き
バランス
短距離走用のベースポジションで10秒キープ。
ちゃんとやるとなると意識することは結構多い。
①膝をおへそまで上げる
②つま先は上に向ける
③背筋が地面に対して垂直になるようにする
④地面についてる足のかかとを浮かせる
すべてを一度には難しいので、毎回やって1つだけポイントを伝えるようにする。
次は飛行機の形。
走る速さに直接関係ないが、バランス感覚を養うため一緒に取り入れても良い。
バランス綱引き
2人組で、縄跳びかロープを持つ
片足立ちになり、ロープを引っ張って、相手がバランスを崩したら勝ち
体幹腕立てトレーニング
腕立ての状態で様々な運動を行う。
・片手でボールを転がす
・足でボールを転がす
・2人組で相手の手の甲を触ったら勝ちのゲーム
・2人組で「頭」「肩」などの声に反応→「赤」の合図で赤のコーンor「青」の合図で青のコーン
腕立てじゃんけん
腕立て伏せの状態でじゃんけん。
負けた方は、腕立て一回とジャンプをして、再度じゃんけん。
腕立てマーカー集め
腕立て状態になる。
周りに4色のマーカーを20個ほど散らばらせる。
指定された色を集め重ねていく。
【バリエーション】
背中にマーカーをのせながら集める
動物歩き
手と足を使って歩く。
【バリエーション】
・くまの歩き方(手足をバラバラにうごかす)
・ヒョウの走り方(両手を同時、両足を同時に動かす)
・クモの歩き方(お腹を上にして歩く)
【バリエーション2】
・障害物を置いて目的地に移動
・マーカーを集める
・先生の投げるボールを避ける
握手ボディタッチ
握手した状態で、コーチが「膝」「肩」など指定。
指定された瞬間に勝負スタート。
相手の指定部分にタッチすれば勝ち。
短距離ダッシュ & スキップ など
コーンまでダッシュして戻ってくる。(15mくらい)
敏捷性を高めたいので、長い距離は走らせない。
身体が温まっていないようなら、最初は「半分の力で」。次に「少し速く」。最後に「全力で」とステップを踏むと良い。
サイドステップ、クロスステップ、バックステップ、スキップなどを混ぜても良い。
コーンは以下のものを使用。
少し高さがあるので、横に倒したとき疑似ハードルとしても使える。
小学生はコースごとに色を分けるなどして視認性を高めることが大事なので、複数の色が入っているコーンを選ぶと良い。
座った状態からダッシュ
座った状態や、うつぶせの状態から、笛の合図でダッシュ。
「よーい」のあと、必ず沈黙の時間を3秒以上作る。
これにより、集中力が高まり敏捷性がつきメリハリもつけることができる。
ジャンプ&ダッシュ
ラインの上でジャンプを繰り返す。
コーチの合図で赤いコーンか青いコーンに走る。
【バリエーション】
・グーパージャンプ
・グーチョキジャンプ
・片足ジャンプ
・拍手で180度回転
・奇数で赤、偶数で青に走る
・dogで赤、catで青に走る
【テニス用】サイドステップ&ダッシュ テニス用
テニスのサイドステップは、相手がボールを打つまでに真ん中に戻るために使うので、バスケの動きとは違う。
あまり腰を落とさず、身体を楽にして移動する。
「右!」「左!」の合図で、サイドステップから一気にダッシュに移る。
このとき、「奇数なら右」「偶数なら左」と言って、「3+8」など言うと、脳の発達につながる。
【バスケ用】サイドステップ 前向き&後ろ向き
コーンをジグザグにおいてサイドステップの練習。
1回目は「サイドステップで!」
2回目は「腰を落として」
3回目は「おじいさんみたいに腰が曲がってた人がいるけど・・・」と言って、腰だけしてもう一回
4回目は「かかとを上げて」
続いて後ろ向き。
バスケのディフェンスは後ろに動くことが多いので、後ろにジグザグ動くサイドステップを2回行う。
ダッシュ&方向転換
バスケでは走りながら方向転換することも多いので、その準備となる練習。
先生に向かって10mくらいダッシュ。
先生が赤いコーンを出したら、赤いコーンの出口へ。
黄色いコーンを出したら黄色いコーンの出口へ方向転換してダッシュ。
【レベル1】
右手で赤いコーン、出口も右側。
同様に左手で黄色いコーン。出口も左側。
【レベル2】
コーンを出す手と、出口の方向が同じとは限らない。
あくまでも色のほうに進む。
【レベル3】
先生は赤いコーンを出しながら「黄色」という。
子どもは言葉に惑わされないように、出された色の出口へ進む
オフェンス対ディフェンス コーンタッチ
オフェンスとディフェンスは真ん中に近づいていく。
マーカーまで来たら、オフェンスはどちらかのコーンを触りに行く。
ディフェンスは、オフェンスより先にそのコーンを触る。
背後からの鬼ごっこ
オニは後ろを向いておく。
逃げる人はオニの後ろから、左右どちらかのゴールに向かう。
オニは、相手が見えたらスタート。
背後の気配を感じる練習。
協力鬼ごっこ
真ん中に目印おいて、周りに4人が手をつないで円を作る。
一人はビブスを着ておく。
オニはビブスを着た人をタッチしたら勝ち。
4色コーンタッチ
4色のコーンを四角形になるように配置する。
「赤、緑、青、黄色、よーい、ピッ」の合図で、言われた順番にコーンをタッチする。
このとき、おへそをずっと同じほうに向けておくこと。
なので、バックステップ、サイドステップ、前向きダッシュがすべてできる。
また、瞬時に自分の動きをイメージして、その順番で動く練習になる。
コーンの間隔は10m程度。
ゲーム コーン取り
2~3人組になる
コーンを真ん中に置き、向かい合う。
その場で軽くジョギングしながら、先生が指定した部分をタッチする。
(ジョギングではなく片足立ちでもいい)
「GO!」の合図でコーンを取る(ぶつかる危険がある場合は、大きいコーンに小さいコーンを置く)
難易度を上げるなら、色を指定したり、数字と色を連動させてもいい。(奇数は緑コーン、偶数は赤コーンなど)
例
「頭!」
「かかと!」
「ひざ!」
「地面!」
「GO!」
2対1 コーンタッチ勝負
オフェンス2人とディフェンス1人に分かれる。
オフェンスはコーンに触れば一点。
ディフェンスはオフェンスの人を触れば1点。
制限時間内にたくさん触ることを目指す。
しっぽ取り
10メートル四方くらいの範囲で、5~6人が互いのしっぽを取り合う方法は多くの人がやったことがあると思うので、別の方法を紹介。
1つ目はオフェンスとディフェンスを分けて勝負。
オフェンスは相手のラインを越えれば得点、ディフェンスはラインを越えられる前にしっぽを取らなくてはいけない。
2つ目は、上と同様に行うが、ゴールが左右に分かれている。
そのため、ディフェンスは両方とも守らなくてはいけない。
1対1鬼ごっこ
直線状に置いたマーカーを挟んで、じゃんけんでオニを決める。
オニが決まった瞬間に鬼ごっこ開始。
コーチの「チェンジ!」の合図でオニが交代。
コーンは四角形に置くと、サイドステップの鬼ごっこに変わる。
数字でオニを決めて計算要素を加えても良い。
反応マーカー置き
3~4人組になる。
それぞれ違う色のマーカーを持ち、軽く動きながら交換していく。
「GO!」のタイミングで、持っているマーカーを同じ色のコーンへ持っていく。
【バリエーション】
・奇数ならコーンの上に置き、偶数ならリングの中に置く
・軽い動きをサイドステップや片足ケンケンにする
・一人をオニにする
マーカー獲得ゲーム
3~4人組になる。
それぞれに色を割り当て、リングを5つずつくらい用意する。
コーンを「人数×3つ」用意し、それを取り合う。
一回に運べるのは一つ。
一つのリングに置けるのは1つとする。
1分経過後、獲得コーンが多い人が勝ちとする
マーカーひっくり返しゲーム
マーカーを表と裏、20個ずつくらい置く。
表チームと裏チームに分ける。
スタートの合図で、各チームは表または裏のコーンを増やす。
岩跳びジャンプ
3色のリングを図のように並べる。
リングから落ちないようにスタートからゴールまで進む。
【レパートリー】
・どのリングでもいいから両足ジャンプでピョンピョンリズムよく
・どのリングでも良いからケンケンで
・色を決めて両足ジャンプで
・色を決めてできるだけ早く
反応(その場ステップor笛ジャンプ)
パワーポジションで素早く足踏みするか、
パワーポジションで止まっていて笛の合図で両足を浮かす。
コーチの指に反応して身体を動かす。
右 : ①右に身体を向けて元に戻る②右のコーンをタッチ
左 : ①左に身体を向けて元に戻る②右のコーンをタッチ
上 : ジャンプして頭の上で手を叩く
下 : 腕立て伏せしてもとに戻る
【バリエーション】
・「GO!」の合図で走りコーンをタッチして戻ってくる。
・偶数なら何色、奇数なら何色、3の倍数なら何色など、指定する
・前と後ろにコーンを置いて、どちらかにダッシュ
・180度ターンを入れる
ラダージャンプ
ラダージャンプをピックアップ。
ビブスキャッチ
ビブスやタオルを用意する。
一人がビブスを投げながら、キャッチする部位を指定する。
もう一人は、指定部位でビブスをキャッチする
【バリエーション】
・手(hand)
・足(foot、leg)
・膝(knee)
・肩(shoulder)
・頭(head)
・腕(arm)
・後ろを向いていて180度回転してキャッチ
・地面をタッチしてからキャッチ
足でコーンタッチ
両足でコーンを軽く踏む。
5回踏んだら次のコーンを5回踏む。
コーンが倒れたら足で直す。
足でコーン倒し
右足でコーンを倒し、左足で直す。
バリエーション
・足だけ使ってコーンを重ねていく
足でコーン上げ
両足でコーンを挟み、上にあげて、手でキャッチする。
バリエーション
・後ろにあげる
・左にあげる
・右にあげる
1対1 6個コーン取り
コーンを6枚並べる。
オフェンスは相手にタッチされないように、コーンを取る。
相手に触られた場合、そのコーンはもとにもどす。
お宝奪いゲーム
真ん中にコーンを10個程度置き、1人が守る。
攻める人は、ディフェンスにタッチされないようにコーンを奪う。
タッチされたら、自分のエリアに戻ってからもう一度取りに行く。
親vs子、ボール置き場マネゲーム
4か所の枠のうち2か所にボールをセットする。
親は2つのボールを移動させる。
子はそれをマネてボールを移動させる。
リレービンゴ
リレー形式。
走者は一回走るごとに、ビブスを一つ置き直していい。
ビンゴが完成したほうが勝ち。
目つぶり空間把握
4色のコーンを置く。
目をつぶってコーン間を行ききして、指定の色をタッチする。
コーン間の距離を5メートルくらいにする場合は、コーチは「ストップ!一瞬目を開けて!」の指示をする。
コーン間の距離を2メートルにする場合は、コーンを入れ替えると良い。
イメージで物を見ることで、脳が刺激され視野が広くなる。
【バリエーション】
・コーンの色に番号をつけて、記憶領域にも働きかける
・色の名前を英語やドイツ語で言うなどしても良い
・身体の向きを変えずにコーンタッチする
・小さいコーンを直置きでも良いし、大きいコーンの上に小さいコーンをのせても良い
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