【授業案】1限目|変化の時代の”働き方”を考える

私の現在の勤務場所は通信高校なので、受験勉強もそこそこに伝えたいことを伝えられます。
前回は、「宗教について」の授業案を書きましたが(勉強中のためまだ途中です・・・)、今回は「働き方について」の授業案。
私は、病気で仕事を辞めたこともあって、いくつかの働き方を経験してます。

【今までの経験:】
大学時代にアルバイト
→正社員として働く
→病気療養のため無職
→個人事業主になる
→非常勤講師になる

そこで、今回は、「社会の変化と働き方」「働くときの意識」「個人と会社の違い」についての授業を展開していこうと思います。

「働き方について」の授業案  1限目

今回の授業では、働き方について見ていきたいんだけど、今と10年前では働き方が変わってきているため、1限目では今の社会状況を確認していきます。

Q.1 日本の人口は何人か知ってる??

2016年時点で1億2700万人です。

Q.2 では、15~64歳の労働できる人口が何人か分かる?

おしい!!下のグラフを見てみると、だいたい8200万人ですね。

現在すでに人手不足だと言われているけど、10年後にはなんと6200万人。
今後それがさらに深刻になっていくのが、グラフを見れば分かるかと思います。
この状況を見て、政府は「このままではマズイ」と考えました。
そこで、打ち出されたのが”働き方改革”!!
働き方改革のポイントは次の3つです。

1、長時間労働改善

なんで、労働人口が減っているのに、時間も減らそうとしているか分かる??

そうだね。
自殺とか病気になる人が多くて、貴重な労働人口が減ってしまうからだよね。
自分も、腎臓の病気になっていなければ、おそらく今の3倍くらいは価値を生み出して税金も払っていたと思うし。

それと、これにはもう一つ。
非効率な働き方を止めようという意図もあります。
日本人の会社では、夜遅くまで頑張っていると評価が高くなりやすい。
逆に、仕事をテキパキ終わらせて定時に帰ると、なまけていると見られてしまう。
でも本当は、残業代がかからないし、社外で様々な経験をしてきてくれるから、会社にとってはテキパキやる人の方が良いと思わない??
現在はそうはなっていなくて、しかも仕事を早く終わらせる人は仕事を上乗せされてしまう上に、お金は年功序列で決まっているから賃金も上がらない。
こうして、どんどん非効率でダラダラと仕事をする人が増えてしまいました。
なので、そもそも長時間労働を辞めようという話になったんです。

2、非正規雇用と正社員の格差是正

これは上で書いた「効率的な仕事をするという」ことにも関係しているんだけど、それ以上に、労働力の流動性確保という面が大きい政策です。
たとえば、皆が社長だったとして、「社員は一度入社すればほとんど辞めない」となったら、給料をどうする??
別に高い給料を提示しなくても続けてくれるんだから、給料を上げないよね??
それよりも、会社の利益がでなくなったときに倒産しないように、会社にお金を溜めておくよね?
これを内部留保というんだけど、現在これが凄い増えているんだよ。

しかも、企業は一度給料を上げるとなかなか下げることができないから、余計に給料をアップしたがらない。
これをなくすために、非正規雇用を増やして、非正規と正社員の格差是正を行っているんだ。
(企業が必要なところに必要な人材を当てて、ダブついた人材を作らないという目的もあります。)

3、高齢者の就労と女性の活躍

「一億総活躍社会」という言葉を聞いたことがある人?

【一億総活躍社会とは】
少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口1億人を維持し、家庭・職場・地域で誰もが活躍できる社会を目指すという政策。

先にあげた政策2つだけでは、どうやら日本の経済は維持できない。
そこで、掲げられたもう一つの柱が、コレ。
お年寄りと女性も働けるのだから、経済活動に参加してもらおうという政策です。
確かに、国民全員が社会に出て働くことになったら経済活動は活発になる。

でも、そうしたら、子どもを産み育てるのが難しくなりそうじゃない??
今までは、家庭で面倒見ていたのに、みんな仕事で家にいないなんて・・・。

もともと少子高齢化で労働人口の低下という問題が起きたのに、これが加速する危険もある柱なんです。
もちろん、そうならないように保育園などを充実させようとしていますが、子育ての苦労が増えることは確実でしょう。

※補足)Q.3 3つの柱を見てきたけど、なんでそこまでして経済活動を維持しようとしているの??

これ、実は大量の国債が関係しています。
2017年の予算を見てみると、次のようになっています。

<出典:財務省HP

注目すべきは、国債。
国債の元本と利息を支払うために23.5兆円ものお金を使っています。
しかも、その国債費を支払うために、それ以上の国債を発行している。
日本は対外純資産だけで350兆円ほどあるので、まだ破綻ということはありませんが、経済が衰退し赤字が膨らむとヤバイ。
ということで、なんとか経済成長を維持しようとしています。

さて、ざっくりと日本社会の状況を把握したところで、次は、「実際に自分達がどのように働くと良いか」ということを考えて生きます。

まとめ

もっとサラっと解説するつもりだったのが、意外と長くなってしまいました。
たぶん、何人もの生徒が「つまんない!!」といいます^^;
でも、自身の働き方を考えるときに国の政策を理解しておくことはとても大切。
だって、そのように法律が作られるんだから。

特に1つ目の「長時間労働改善」と、2つ目の「非正規と正社員の格差是正」は、抑えておかないとならない。
これがあるから、「就職がゴール」という考えにならず、「社会人=価値を生み出し続ける」という考えに持っていける。
2限目に話す、終身雇用や家族経営の終わりが理解できる。
2限目を受けずに帰宅する生徒が出ないことを祈るばかりですww




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください