数学のレベルには、段階があります。
1、基本の計算すらできない
2、計算はできるが文章題は全くできない
3、空間図形などイメージを必要とするものができない
4、たまにできない問題がある
テストで2割以下の子は、[1、基本の計算すらできない」に該当します。
「いや、でも、時間をかければちゃんと答えを出せるよ!」
という方。
それでは意味がありません。
文章題を解くときに、「え~っと、7×6ってなんだっけ・・・。あ、42だった!」なんて考えていては、メインの文章題の思考から逸れてしまい、深く考えられません。
学校の授業も、考えている間に進んでしまいます。
なので、まずは基本の計算をひたすらやってください。
これは、どこのレベルでも同じです。
足し算、引き算だろうが、二次方程式だろうが、微分積分だろうが関係ありません。
テストで2割をきるなら、文章題は手を付けない!!
ひたすら計算練習を繰り返す!!
それがクリアできてから、ようやく次のレベルです。
[ステップ2~4]数学をできるようにするために
[2、計算はできるが文章題は全くできない]
これを解決するには時間がかかります。
子どもの思考が“考える=暗記”になっているからです。
詳しいことは以下の記事を読んでみてください。(⇒数学ができないのは親が丁寧に教えるから)
[3、空間図形などイメージを必要とするものができない]
これは、今までどれだけ空間認知能力を高めてきたかが重要で、立体パズルやサッカーなど、空間を意識するものにどれだけ触れてきたかが問われるからです。
実際に展開図などを作って、空間認知能力を磨きましょう。
[4、たまにできない問題がある]
『受験は要領』を書いた東大出身の和田秀樹さんは、「数学は暗記だ」と言っています。
これが活かせるのは、このレベルに達した人たちだけです。
数学は世界中の人が何百年もかけて積み上げた思考の塊です。
それを全て自力で編み出すのは不可能です。
なので、様々な考え方を暗記しましょう。
とはいっても、ステップ1~3ができている人は、「暗記」といって構える必要はなく、解法を読んだあと一度解いてみれば、それだけで覚えてしまいます。
これは、問題を解くのに必要なポイントが1~2か所しかないからです。
逆に、これで覚えられないようなら、ステップ1~3が不十分ということになるので、「数学=暗記」の考え方は捨てましょう。
以上がレベル別の数学勉強法です。
子どもの状況を見て、適切な勉強方法を選びましょう。
(何か質問があれば、コメント欄かメッセージをくれればお答えします。)
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