小学校低学年の子どもを何人も集めると、望ましくない行動をする子がでてくる。
例えば。
おやつの時間で下ネタを連発。
やめるように言っても、気にせず言い続ける。
近くには女の子もいるのに・・・。
実は学校の先生でも慣れていないと、対応に困る。
で、最終的に大声で叱る。感情で相手をコントロールしようとする。
これはあまり良くない。
(もちろん感情を使わないといけない場面もあります)
できたら違う方法でなんとかしたいし、そのほうが、お互いに気持ちがラクだし。
ってことで、私ならどう対応するか、ここに記載しようと思う。
望ましくない行動には、この対応で!
①子どもと遊んで信頼関係を作る
子どもと先生という立場だろうと、基本的に人と人。
信頼関係を築くのはとても大切です。
例えば、道を歩いていて知らないおじさんがいきなり「歩きながら物を食べるのは良くないよ!」と言ってきたとする。
その場合「は?なんでだよ?食べ歩きを推奨してる町だってあるじゃん!!」と反発したくなる。
でも、仲の良い友達が、「いや、ここで食べながら歩くのは、あんまり良くなくない?」と言えば、「まぁ、それもそうか。」と受け入れやすくなる。
だから、最初にすべきは信頼関係を作ること。
普段からこれを疎かにしてたら、注意しても子どもに響かない。
②名前を呼んで信頼関係を強化する
心理学的に、名前を何回も呼んでくれると相手に好感を持ちやすいことが分かっている。
「自分のことをよく見てくれてる相手。しかも、長い期間」となれば、それは当然。
教育に携わるなら、この効果を使わない手はない。
「〇〇くん、それ良いね!」
「〇〇くん、これ一緒にやろう!」
「〇〇くん、手伝ってくれて助かったよ!」
「〇〇くん、・・・」
これをやっておくから、③で紹介する対応が活かせる。
褒める叱るの前に、「〇〇くんのことをいつも見てるよ」というのを、言葉で伝えておくのが本当に大切です。
③望ましくない行動を見つけた瞬間・・・!!
望ましくない行動を見つけた瞬間、テンションを変えて
「〇〇くん、それはダメ!」
ときっぱり言います。
他の人に危害を加えそうなら、
「〇〇!!!!!!!」
と呼び捨てで叫んでも構わない。
まずは、行動を止め、そのあと優しい声で、「他の子がケガするかもしれないから、それはダメだよ」と言えば、ほとんどの子どもはすんなり受け入れてくれる。
ただし、上記の方法は①②で信頼関係を築けていないと、委縮させるだけか反発するかになってしまうので、注意が必要。
④それでも止めないならー1
感情を引き出して叱るのも一つの手。
「〇〇!ダメって言ってるだろ!!怒」
こっちの本気が相手に伝われば、やめてくれる。
ただし、信頼関係ができてなければ逆効果なので、けっこう使い方が難しい。
この方法で失敗すると、そのあとの運営にも支障をきたす。
⑤それでも止めないならー2
穏やかに叱る方法もある。
「〇〇くん、ちょっとこっちきて。
悪いけどココでは、それは認められない。
他の子が嫌な気持ちになるし、先生も嫌だから。
どうしてもやりたいなら、離れたところで1人でやってな」と。
相手が場所を移動しないなら、 こっちが場所を移動する。
「みんな、〇〇くんは今どうにも感情をコントロールできない状態みたいだから、悪いけど先生と一緒に移動するよ」と。
ここまでするケースはほとんどないけど、先生を舐めきって言葉が通じない子どもがいた場合、この対応をできるようにしておかなくてはいけない。
で、ここからが重要だが、望ましくない行動を止めたらすぐに声をかけてあげること。
下ネタで笑いを取りたかったり、場を明るくしたかったり、注目されたかった子は、
この対応をすることで「下ネタを言うことは悪手だった」と理解する。
しかも、すぐに仲間に戻してあげることで、否定的な感情を引きずらずに済む。
で、今度は違う方法で場を楽しませたり注目される方法を探し始める。
健全な人間関係を学ぶのに、このステップが必要な子もいるので、ちゃんと対応できるようにしておきたい。
補足)最近は「いじめ」の言葉に敏感で、この対応に違和感がある人もいるけど、昔の仲間はずれは、「まだ判断能力も体力も未熟だから、一緒に遊ぶと危険だから無理」というものでもありました。
この対応も、それに近い感じです。
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