【授業案】1限目|高校生に「宗教とのつきあい方」をどうやって教えるか

 

はじめに

私は現在、通信高校での非常勤講師をしています。
ということで、進学校ほど各教科を勉強する必要がなく、教師の教えたい内容を教える時間があります。
そこで、今回、私がテーマに選んだものの一つが「宗教」。
日本人は、自分のことを無宗教と思っている節が強く、他の宗教に対して「怖い」というイメージばかり抱いてしまいます。
でも、ホントは宗教は幸せに生きるための道しるべであるし、気づいてないだけで皆なにかを信仰しています。
そこで、「宗教とのつきあい方」について授業案を練ってみました。

「宗教とのつきあい方」授業の流れ

宗教とはなにか??
この質問に上手く答えられる人はどれだけいるでしょうか??

戦争を起こすもの?
洗脳に利用される?
怪しいもの?

ウィキペディアで検索すると、宗教は以下のように書かれています。

【宗教】
一般に、人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである。
wikipediaより>

でも、これだけだと、言葉の上をなぞるだけで、理解とは程遠いとおもいます。
そこで、今回は宗教の本質を一緒に考えていきます。

Q1,チューリップをイメージしてください。その花の色は何色でしょうか?

さて、いきなりですが、上の質問にあなただったら何と答えますか??
赤?白?黄色?・・・最近だと青なんて人もいるかもしれません。
ここで注目したいのは下の図の「赤~紫」を答えた人はいるけれど、それよりも外側のものを答えた人はいないということです。

実際、「赤~紫」の可視光線も、紫外線や赤外線なども同じ電磁波なのに、ただ見えないというだけで意識さえしてもらえません。
ここに、宗教を理解するヒントがあります。
見えている光がほんの一部であるように、人間には知覚できない物事がたくさんあります。
普段、科学で扱っているのは、実は見えている部分だけ。
実際は、見えない部分、知覚できない部分もたくさんあり、それが宗教の領域というわけです。

Q2,全てのものは終わりが来るのだから今このときの感情も無意味では??

『平家物語』の冒頭はこのようにはじまります。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
裟羅双樹(しゃらさうじゅ)の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。【意味】
祇園精舎の鐘の音は、この世のすべてははかないものであると告げている。
釈迦が亡くなったときに枯れて白くなったという裟羅双樹の花の色は、勢いが盛んな者もいつかは必ず滅びるという道理を示している。

さて。
全てのものに終わりが来るのであれば、今いっときの感情なんて無意味ではないでしょうか?
しかも、科学的に見たら、ただの脳内の電子のやり取りであって、それに振り回されるなんてバカみたいではないでしょうか??
実は、こういった考え方のことを西洋ではニヒリズムといいました。

【ニヒリズム】(虚無主義)
この世界、特に過去および現在における人間の存在には、「意義」「目的」「理解できるような真理」「本質的な価値」などがないと主張する哲学的な立場

そんな人間の行動基準は単純です。
今ある快楽を求めて、恐怖を避ける。
だから、「お金のためなら何でもする人間」になったり、「知覚の外にある死を恐れて目を背け続ける人間」になったり、「延命ばかりを考える人間」になったりします。
こうして、拝金主義者や、科学妄信者が増えてきました。

一方、古来から「死の恐怖」を克服する方法がありました。
それが、宗教でした。
宗教は「死のレッスン」といわれることもあり、よりよく死ぬことを考えることで、よりよく生きることも考えることができました。
実際、私も病気で死を意識するようになったことで、生きる質が変わったと思っています。

【体験談】
2012年11月に腎臓病を発症。
当時、尿淡白がもれすぎていて、ほとんど血管に血液が流れていなかった。
病院にいくのが、あと3日遅れていたら、どこかで倒れて死んでいた可能性が大きい。
薬のおかげで一命を取りとめ、現在も生かされている。

こうやって見ると、宗教を以下のように捉えなおすことができるのではないでしょうか。

宗教とは
・よりよく生きるためのもの
・死の恐怖を和らげてくれるもの
・心の安寧をもたらすもの

1限目は以上で終了です。
2間目は少しワークを交えてやっていきたいと思います。
では、また次の時間に。

まとめ

とりあえず、1限目の分だけ授業案を作ってみましたが・・・。
伝わるのかな?これ??笑
しかも、「死について」とか通信高校でやって大丈夫か??
正直、8割の人は、開始30分で挫折しそうです(汗)
でも、完璧に理解できなくてもいいから、聞いておいて欲しい!!
私のエゴかもしれないが、ちゃんと聞いて欲しい!!
ん~、実際の授業はどうなることやら。

>>2限目の授業内容へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください