座学で高校体育・授業案③ ~生涯スポーツとスポーツライフ~

参考URL:http://www.taiikukenkyusho.ed.jp/chokenhoukokusyo/25/H25uchida%20sin.pdf

この時期はとにかく成長が著しい。

おぎゃーと生まれて、寝返りすら打てない状況から、ハイハイ、立つ、歩く、走る、自転車に乗ると。

身体が大きくなるとともに、運動神経も発達していく。

複雑な動きもできるようになる。

また、好奇心旺盛で子から集団遊びに変化していく時期でもある。

幼稚園のときはずっと一人遊びだったのに、小学生に上がってだんだんとサッカーなどの集団での遊びを好むようになる。

それに伴い、家族中心の生活が中心だったのが、友達との交流に多くの時間を割くようになる。

この幼少期に運動することで、成長を促進することができます。

スポーツにより、自己免疫力もアップし、体力や筋力もアップ。

ストレスにも負けにくくなります。

高校生の時期からは、成長の完成期に移ります。

持久力や筋肉が発達する時期でもあります。

心理的な特徴としては、自我の確立が挙げられます。

「自分ってなに?」って揺れ動く時期です。

で、自分探しの旅に出るなんて人もいますが、個人的には仏教の縁起の考え方を使うのが良いと思います。

縁起とは、様々な関係性の中で自分が存在するというものです。

例えば、先生なら所属団体によって以下の役割を果たしています。

・子どもから見たら親
・妻から見たら夫
・みんなから見たら先生
・他の先生から見たら同僚

他にも、得意なものや信条を書き出すと、より自分が明確になります。
・バスケ
・テニス
・楽器
・Win-Win or No deal
・「なんとかなるっしょ!」

自分を形作るものを書き出すことで、自分が明確になっていきます。

社会的特徴としては、就業・結婚が大きな変化です。

仕事中心、家族中心になると、今以上に自分の時間が取れなくなります。

で、そんな忙しいときこそ、スポーツをやってもらいたい。

自己免疫アップ、体力アップ、ストレス解消でパフォーマンスが上がるからです。

25歳以降になると体力が落ちてきます。

また、仕事で責任ある立場になったり、育児が忙しくなったりしてストレスがアップします。

最近のお母さんを見てると、昼間は看護師で、18時に学童に預けた子供を迎えに行って、そのあと夕食準備。みたいな感じで、ものすごく忙しい。

で・・・、体育の先生としては、食事を一食、簡単なものにしていいから、20分ほど運動してほしい。

理由は、ストレス耐性アップと免疫力・体力維持のため。

65歳以上は老年期なんて呼ばれます。

この時期は、身体機能の低下が顕著になります。

また、ほとんどの人が何らかの疾病を抱えています。

また、死を身近に感じるようになり、「何のために生きているか」をより意識するようになります。

少し宗教的な話になってしまいますが、「生きる理由」が「自分のため」だと、死を感じたときにものすごくしんどいです。

だから、何とかして寿命を延ばそうとします。

必死で、死から逃れようとします。逃れられないのに・・・。

これが、「自分が誰かに貢献したことで、次の世代がより良くなる」という価値観なら、

「しっかり自分の意思をつないだ」と感じ、死に対する恐れが減ります。

さて、この時期にスポーツするメリットは、今までと同じですが、それに連動して、介護の予防という意味合いもあります。

できるだけ、健康寿命を延ばし、次の世代への負担を軽くしようということです。

まとめると、青年期までは身体や心の成長、技能習得のため。

壮年期以降は、健康のためにスポーツするということになります。

若いうちは単純にいろいろできるようになるのが楽しいし、能力が高くなると周りから注目されて気分が良くなるし自我の形成にも役立ちます。

ただ、壮年期以降は、体力の低下だけでなく、「運動できるかどうかが周りからの評価につながらない」ということもあり、健康のためにスポーツをするようになります。

「モテるための運動」から「健康のための運動」にシフトするわけです。

さて、ここからは皆の5年後。

社会人になってからのスポーツライフを考えていきます。

1970年代までに高度経済成長が起こりました。

洗濯機や冷蔵庫、テレビが登場し、家での生活がとても快適になりました。

半面、便利な生活により運動不足になったり、精神的ストレスがアップしたり、労働時間が減少して、スポーツの大切さが叫ばれるようになりました。

スポーツすることで、運動不足解消できますし、仕事以外の楽しみができストレス解消もできるし、誰かと交流する喜びも味わえます。

それによって、生活の質が上がります。

・・・。

なんて、教科書に書いてありますが、今の人たちは、もしかしたら労働時間は減少してないかもしれないですね。

いくつかの仕事で、具体的にスポーツを取り入れるイメージをしてみましょう。

仕事で身体を動かしてる人は、無理にスポーツを取り入れる必要はありません。

ただ、教科書では、スポーツへの関わり方で「見る」「支える」「知る」も書かれているので、そっちの関わり方をしても良いです。

例えば、休日に友達とサッカーを見に行って盛り上がるみたいな。

スポーツをするライフスタイルで、押さえておきたい言葉があります。

①スポーツクラブ中心型
地域のクラブチームに参加する関わり方です。

②スポーツ教室・レッスン型
民間のスポーツ教室など利用する方法です。
ちなみにテニススクールとかおすすめです。
理由は、テニスが寿命を延ばすスポーツであることと、コミュニケーションを取りやすいことと、少人数でもできることです。

③リゾートツーリズム型
沖縄旅行にいってマリンスポーツを楽しむなどがコレにあたります。

④近隣施設利用型
チョコザップのようなスポーツジムを利用するのがコレです。

⑤地元のスポーツ大会・イベント参加型
地元のマラソン大会などに参加するのがこれです。

⑥イベントツーリズム型
ホノルルマラソンに参加するためにハワイに行くようなのがコレです。

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