座学で高校体育・授業案⑨ ~上達過程と練習~

今日の授業は卓球の話。

卓球部だった人いる?

先生は、社会人になってから卓球を始めました。

卓球はおじいちゃんになってもできるスポーツだから、今のうちに少し練習しておこうと思ってね。

妻が妊娠して実家に帰ったタイミングで社会人サークルに入って、半年で市民大会でました。

一応、1ゲーム取ることもできました。

生涯スポーツになるので、卓球は結構おすすめです。

で、今回は卓球を練習し始めたらどう上達していくのかを、紹介します。

最初に練習するのは、山なりラリー。

小学生が遊びでやるようなラリーを、何回でも続けられるようにすること。

このとき大事なのは、ボールの軌道を読む力と、ラケットの角度と当てるときのスピード。

これを調節して、正確に返せるようにする。

うまくできない場合は、こんな感じのトレーニングをやります。

 ・球を真上に打つ → 身体感覚の延長
 ・ラリーやゆっくり壁打ち → 球との位置関係を把握

練習やっていくと、3段階で成長していきます。

最初は、試行錯誤の段階。
どう当てたら、球がどう跳ぶか分からないので、何度も調整しながら良い当て方を模索する。

次は、意図的な調節の段階。
意識すれば上手く当てられるけど、ラケットの当て方を意識しないとすぐにミスする。

自動化の段階になると、あまり意識しなくても球を返せるため、フットワークや相手の動きなど、別のところに意識を向けることができるようになる。

言葉の確認です。

プリントに埋めておいてください。

山なりラリーができるようになったら、今度は軌道の低い速いラリー。

速いラリーをやるには、フォームも大事になってくるので、練習に加える。

目をつぶって鉛筆で机に文字を書いたときと紙に文字を書いてみる。

違いが分かるのは、柔らかさや摩擦が手に伝わるためだが、身体感覚が延長しているとも考えられる。

同じようにラケット面まで身体感覚を延長したい。

そのためには、手首の力を抜くこと。

力が入っていると、ボールの当たった感触を感じ取れないから。

次にフォーム。

速いラリーは山なりのときのようにテキトーに打ってると間に合わない。

なので、フォームを身につける。

そのためには、動画を見て、自分のフォームも動画にとって、何度も調整していく。

あとは、目が慣れていないとタイミングが合わないので、速いラリーを繰り返し練習。

同時に身体との距離感も身につける。

さっきの成長過程で考えると、試行錯誤の段階では、以下を意識することになります。

・毎回おなじフォームで打てるように毎回動きを確認して安定性を高める

・ラケットの当たる角度を毎回意識して、上手くいったときとそうでないときを考える

・球の軌道を予測する

・素早く動けるようにする。

ここで、山なりラリーが続かなくなることがあります。

これがスランプです。

速いラリーを練習していくと、集中してれば打てるようになっていきます。

これが、さっきやった意図的な調整の段階。

フォームを意識して、ラケットの角度を意識して、球の予測をして、素早く動く。

毎日やっていると、だんだんこう思うようになってきます。

「最近あんまり上達してる気がしないなぁ」と。

この停滞期のことをプラトーと言います。

疲れがたまって上達しない場合もあれば、練習のマンネリ化で新しいスキルが身につかない場合もあります。

今回の場合は、記憶要因です。

速いラリーをするために考えなきゃいけないことがたくさんありました。

すでに、それでワーキングメモリはいっぱいです。

なので、新しいことを取り入れられない状態になっています。

必要なのは反復練習して、考えなくても動けるようにすること。

それができて初めて、次の技術を磨き始められます。

プラトーとスランプは、教科書では、こんな感じのグラフで紹介されています。

プラトーが技術の停滞、スランプが技術の低下ですね。

さて、速いラリーを毎日練習していると、自動化の段階に移ります。

考えなくても打てるようになってくるので、新しい技術を練習できるようになります。

そこで、コースを打ち分けたり、相手の様子を周辺視野で見れるようにしたりということが練習できます。

どんどん技術が身についてきて、次は勝つためにサーブを練習することにしました。

ということで下回転サーブの動画をチェック。

サーブがいかに大事か分かります。

ここまでのサーブは難しいですが、ある程度は相手が返しにくいサーブを身につける必要があります。

そこでサーブの練習をしていくわけですが、ここで大事なのがフィードバック。

下回転サーブが上手くなったら、試合で勝つために、別のサーブも練習し始めます。

下回転だけでなく横回転、上回転など。

イメージは次の動画。

「お~、こんなサーブ打ちたい!」

そう思って目標を設定します。

全ての回転サーブを同じフォームで打って、なおかつ回転を隠せるように!と。

でも、この目標って結構難しい。

そんな状態で試合になると・・・。

サーブのたびに不安に襲われる。

逆に目標を下回転サーブを極めるにすると、だんだん練習が飽きてきます。

なので楽しさを継続するには適切な目標設定が必要。

もし、このあと卓球をやるなら。

1日遊ぶだけならテキトーにやればいいけど、

1ヶ月以上楽しみたいなら。

次に紹介する動画を参考にやってみてください。

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