座学で高校体育・授業案⑦ ~オリンピックとパラリンピック~

今日のテーマはオリンピック。

2021年には東京オリンピックが開催されましたね。

そこで質問です。

オリンピックって何のために開催されていますか?

スポーツやる人の目標だった李、娯楽だったり、お金を稼ぐためだったり。

立場によっていろいろな理由があると思います。

今回の授業ではオリンピックがなぜ開催されるか?

オリンピックの意義は何か?

そのあたりを詳しく見ていきます。

創始者クーベルタンは、もともと「スポーツによる青少年の健全育成と世界平和の実現」を掲げてオリンピックを始めました。

この考え方をオリンピズムといいます。

もう少し詳しく言うと、スポーツによって心身ともに調和のとれた人間を育て、そのような選手たちが4年に1度世界中から集まりフェアに競技し、異文化を理解しながら友情をはぐくむことによって、平和な社会を実現しようという考え方を、オリンピズムといいます。

つまり、クーベルタンは教育と平和のために、オリンピックを作ったというわけです。

クーベルタンのオリンピックの理念は、現在のIOCにも引き継がれており、様々な活動をしています。

 ・オリンピックの開催
 ・スポーツの普及
 ・アンチ・ドーピング運動
 ・休戦の呼びかけ
 ・環境保護に向けた取り組み

これらの動きをオリンピックムーブメントといいます。

現在のIOCによると、オリンピックの中心的な価値は「卓越」「友情」「敬意」だとされています。

オリンピックを通じて、スポーツだけでなく人生でもベストを尽くすこと、スポーツでの連携の大切さや対戦相手との交流で友情をはぐくむこと、ルールを尊重しフェアプレイ精神を育むこと

これらの活動が評価されたためか、オリンピックの参加者の推移は年々増えています。

第1回は、14地域241人のみの参加だったのが、第31回では207地域、11238人参加になっています。

ここまで聞くと、「めっちゃ良いじゃん!!オリンピック!!」

と思えますが、過去いろんなトラブルがあり、現在もいくつかの問題を抱えています。

そのあたりを歴史を追いながら見ていきましょう。

オリンピックはもともと紀元前776年から行われていた、宗教行事でした。

4年に1度開催されたもので、なんと、大会中とその前後は戦争していても、それを一時中止して行っていました。

1884年にクーベルタンがイギリスに留学した際。

青少年の教育にスポーツが大きな役割を果たしているのを見て感激しました。

そこで子供の心身を育むために近代オリンピックを提唱しました。

第1回は、1896年。

日本が日清戦争をやっていたころ。

このときにすでに、「スポーツで平和を」といっているから凄いですね!

当時は8競技43種目で、選手は男子のみ。

メダルも1位銀メダル、2位銅メダル、3位メダルなしというものでした。

第2回は、パリ万博の付属という扱いだったためあまり盛り上がりませんでした。

ただ、女子選手の参加が認められたのは大きな変化でした。

第3回は、アメリカで開催。

そうしたら、全参加選手651人のうち4分の3がアメリカの選手になってしまい、当然、メダルもほとんどアメリカが獲得してしまいました。

そこで、オリンピックは国・地域ごとの参加として、開催地の人に偏らないよう配慮されるようになりました。

ただし、競技の勝敗でアメリカとイギリスが対立。

そこで、「オリンピックは参加することに意義がある」のスローガンが誕生しました。

第5回、参加国28ヵ国だけのなか、日本はオリンピック初参加!

さらに、この時にオリンピックの芸術競技が開始されました。

クーベルタンがデルフォイの祭壇にあった休戦協定を中に刻んだ五輪の紋章に着想を得て考え、IOC設立20周年を記念して1914年にオリンピックシンボルが発表された。

1914年に第一次世界大戦開始したこともあり、「平和の祭典」の意義が強調された。

オリンピックで国力を見せたいドイツ。

政治利用しようとしたが断念。

1940年。

なんと第12回の開催地は東京でした。

しかし、時代は第二次世界大戦の最中。

日本は辞退し、結局、大会自体もなくなりました。

2030年冬季オリンピックは立候補都市がゼロになるという事態にも陥った。

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